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ネマタの戦術本レビュー第141回「天才雀士3人に麻雀のことを聞いたらバカ勝ちできた。 著:ASAPIN その1」

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テーマ1「タンピンドラ1はどこから鳴くか」

 本書の牌姿は2面子形のリャンメン×2の1シャンテンなので、9〜11巡目を鳴く基準とします。これが完全1シャンテンであれば11〜13巡目。

 ピンフがつかない場合はそれぞれ3巡ほど鳴きを早めます。「科学する麻雀」で取り上げられた牌姿はピンフがつくものであったにもかかわらず、シミュレートではピンフがつかないものとして計測されていたために混同されがちですが区別しましょう。

 

局面(他家への対応)で打ち方を変えるべきか

 

 他家が鳴いていてアガリが早そうなら早めに鳴くべきとはよく聞きます。しかし、鳴くと安手になる場合は、単に2フーロしている他家がいるというだけでは、実はそこまで鳴く基準は変わらないことが分かっています。

 理由としては、フーロ者がいないとしても中盤以降ならテンパイに近い段階の他家がいることが多く、他家に高い手をあがられる可能性については、2フーロ者がいない方が高い。つまり安手でも相手のアガリを阻止するメリットについてはむしろ小さくなるためということが考えられます。

 もちろん2フーロ者が高打点の可能性が高いとなると鳴いてテンパイに取るべきケースは増えます。「早いかどうか」だけでなく、「高いかどうか」に着目したうえで判断した方がよさそうです。

 アガリが早い他家が相手の場合は鳴く巡目を早めるというのもよく聞きますが、これも同様に注意が必要かもしれません。一般論としてはそうですが、仮にリャンメンを鳴いている他家がいる場合を考えます。

 その手牌が高打点でアガリに近い可能性は、他家が打点重視でアガリが遅いタイプの打ち手である方が高いのですから、むしろアガリを阻止するために早めに鳴いてテンパイに取るべきであると言えないでしょうか。

 リャンメンから鳴くと警戒されて、本手の相手と一対一になるから鳴かないというのは、鳴いた方がアガリやすそうではあるとはいえ、序盤でアガリにまでは遠いので鳴くかどうか微妙というケースにおける判断ではないでしょうか。

 今回は1シャンテンで中盤過ぎあたりで鳴くかどうかが基準になる手牌ですから、むしろ終盤まで高打点のアガリを目指してくる打ち手相手の方が早めにテンパイを取った方がよいと判断します。

 

 

ルール(順位評価)によって打ち方を変えるべきか

 

 トップがかなり偉いルールなら打点重視とよく言われます。確かに、「2着でも偉いルール」「ラスのマイナスが大きいルール」に比べれば打点重視であることは言えます。しかし、打点が特に重要になるのはトップが偉いルールというより、「トップというだけではあまり偉くないルール」即ち順位点が小さく素点の価値が高いルールです。

 9〜11巡目という基準は、順位点を考慮しない、1局あたりの局収支をベースにしたものです。つまり純粋な素点の価値だけで判断しているものなので、順位点を考慮すればむしろこれより早い巡目から鳴き寄りになることが多いということになります。

 もちろん東南戦の東1原点の段階で順位点をそこまで意識することはないので、実際はこのままの基準を適用しても問題ないと思いますが、これより更に鳴く基準を遅らせることはないのではないでしょうか。

 競技ルールでは打点重視とされるのは、赤ドラの有無や他家の打ち筋の違いというよりは、1半荘の収支だけでなく、数十戦のトータルを競うリーグ戦形式であることに根拠があると私は考えます。

 上位数人が昇級(あるいは決定戦進出)、下位数人が降級という評価であれば、昇級の目があるうちはなるべくトップ狙い、トップが濃厚なら更に素点を稼ぐように打つことになるので、自然と打点重視で進める局面が増えます。

 逆に言えば昇級の目が無く、大きくマイナスをすると降級の可能性が出てくる場合はより安定性を重視することになりますが、トップクラスのプレイヤーなら前者が有効な局面で打つ機会が多いでしょうから、自然と、「競技ルールは打点重視」という考え方に至る方が多いのではないでしょうか。

 

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この記事のライター

ネマタ
現役の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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