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ネマタの戦術本レビュー第241回 「フリー雀荘で得するのはどっち!? 著:石井一馬その12」

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テーマ15

 手変わりを考慮しなければ、打としてアガった時に三色(リーチして40符3翻)になる確率は2/3、のみ手(リーチして40符1翻)になる確率は1/3。それぞれ打点は7200点、2500点なので平均して約5600点。打とした場合はリーチして40符2翻なので約4600点。これだけなら三色狙いが有力にみえます。

 しかし、手変わりをして受け入れが増えても、三色になる受け入れは増えないので、実際はこれよりは打が有力と考えられます。本書ではマンズの良形変化について取り上げられていますが、マンズが良形に変化しても良形テンパイになるのは先にをツモった場合だけで、その時は打としてもカン待ち三色に受けられるのでさほど損はしません。

 今回打がよいと言える理由は、良形変化というよりはむしろ、打として引きでタンヤオがつくことにあります。タンヤオ+ドラ1なら三色と同じ2翻で、タンヤオにならない場合もドラ1あることからこうなれば打が明確によくなります。基本はむしろ直接の受け入れ優先(今回の牌姿でタンヤオがつかないなら、打を選んだ方がいいことも多いと思います)ですが、直接の受け入れで多少有利になる程度なら、手変わりすれば手変わりを考慮していた方が明確に有力になるようなツモが多い選択の方を優先した方がよいと言えます。

 なお、打としてドラをツモった場合は、1シャンテンにはこだわらず打を推奨します。にくっつけばドラの1翻に加えてタンヤオまであるので、ソーズのカンチャン以上に強い浮き牌。それならを実質面子候補とみなし、ドラにくっついた時により受け入れが広い1シャンテンになるようにこの時点でカンチャンを外します。

 本書では「簡単かどうか」を打牌選択の目安にしていますが、「簡単」かどうかは実際の手牌と局面で決めることです。「チャンタは難易度が高い」「赤入りではチャンタはなおさら不遇」というのは事実ですが、手変わりでチャンタ以外の手役が容易にできるのであれば、赤無しであってもチャンタを見ないことが多いですし、手変わりでリャンメンが出来てもほぼ役無しにしかならないのであれば、赤入りであってもチャンタを狙うことが多いでしょう。全体で見た場合に出現頻度が低い難しい役であっても、狙うかどうかはあくまで手牌と局面に応じて判断しましょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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