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ネマタの戦術本レビュー第588回「麻雀AI戦術 著:水上直紀  その28」

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Q59

 仮にが安牌だとしても局収支上はカン有利(データは加カンのケースなので、リンシャンでをツモれば符ハネ込みでカンドラが乗らなくても1600−3200になることからなおのこと有利)。危険牌を切らずにテンパイを維持できて、危険牌を引くようなら改めて押し引き判断を考えればよいのですから、この時点でベタオリすることもありません。(参考:「とりあえず麻雀研究始めてみました」より「加カン判断・副露聴牌VS1軒リーチ」)

 残りスジ7本の片無スジというだけなら放銃率は12%程度ですが、が全く見えてないので持たれている可能性が高い。しかもが6枚見えなので、を持たれているとすれば高確率で待ちが残ります。テンパイする前がリャンメン×2の1シャンテンとするなら、単純計算なら2/7(7種あるリャンメンのうちが持たれている確率)×1/2(待ちが残る確率)=1/7で約14.3%ですが、が持たれている確率を2/5、待ちが残る確率を3/4とすれば放銃率30%。の放銃率を30.3%と判断しているのも妥当なところでしょうか。「自分で多く持っている」というだけならそこまで放銃率は高くなりませんが、更に「待ち候補が絞れている」となると放銃率が急上昇するということがよく分かります。

Q60

 こちらが加点できる可能性が低いのであれば、わざわざカンして他家の打点を上げるリスクを冒すことはありません。いずれにせよ高確率で流局するので結果にはあまり影響しませんが、鳴くことで誰にハイテイが回るか、誰のツモ番が1回減るかについては確認しておくようにしましょう。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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