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ネマタの戦術本レビュー第882回「『知るだけで強くなる麻雀の2択』著:梶本琢程, みーにん その4」

ネマタの戦術本レビュー第882回「『知るだけで強くなる麻雀の2択』著:梶本琢程, みーにん その4」

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ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

第2章

Q7

 赤5切りリーチなら赤でない5切りリーチより2378が通しやすくなる(13赤5からは1切り、4赤55からは5が切られる)ため、相対的に1が危険になると考えた方が、23赤5の特定のケースを想定するより分かりやすそうです。

 問題だけ見れば現物のを切るところですが、を切るとテンパイ時に比較的危険なを切ることが多くなること、ドラツモでテンパイに取れ、ダマならをまたぐが狙い目になるという要素もあるので、降りるつもりがないなら切りを選ぶこともあるかもしれません。

Q8

 スジのでも危険牌になる典型例。むしろこの条件でもが通常無スジと放銃率があまり変わらないことに違和感を覚える人もいるかもしれませんが、今回の条件なら単純なカンチャン落としのケースも有り得ます。間に安牌ツモ切りを挟んでからのリーチとなれば、危険度が更に跳ね上がることが予想されます。

 今回の条件なら打が無難と思われますが、リーチ者がトイツだとすれば単騎は高々残り1枚。こちらはチートイツドラドラのテンパイであることを踏まえれば、「雀頭だがシャンポン待ちでないケース(ツモで受けが広がるので残し)」に期待してを勝負し、他家視点からもリーチに通しやすい単騎ダマに受ける手もあるかもしれません。

Q9

 同じ数牌のノーチャンスとスジであれば、当たる組み合わせの少なさから基本的にノーチャンスの方が安全になります。

 ただし同じノーチャンスでも、テンパイ時点でが全員から4枚見えているとなれば、その他家が出アガリを期待してと何かのシャンポン待ちに受けている可能性も高まり、別の他家からノーチャンスのが切られないとなればなおのことその傾向が強まります。スジとの比較はケースバイケースですが、少なくとも今回ほどスジとノーチャンスに差がつかなくなることは言えそうです。

Q10

 もしがリーチ宣言牌であれば、赤絡みカンのケースも増えます。更に序盤にが切れていてペン、カンの可能性が薄いとなれば切りがよいでしょう。1回1回は結果に影響しないことが多いですが、の4連形はテンパイまで残されることが多いので、今回の比較は実戦でも出現頻度が高いです。局面の違いを踏まえつつ正着を選べるようになりたいものです。

知るだけで強くなる麻雀の2択

(担当編集より)この本では、麻雀を打っていて迷いがでやすい2択の場面を扱ってます。

なぜこの本を作ろうと考えたか、それを最初に説明させてください。実は私は、雑誌近代麻雀で多くの麻雀プロにコラムを書いていただいているのですが、その中でとても勉強熱心なプロが『ション牌の字牌とワンチャンスだったらどっちが当たりにくいのか、スジと1枚切れの字牌だったら? というデータをきちんと知りたい』と書いていたのです。

いざ本を作り出すと、梶本氏による過去になかった2択やみーにん氏による新しいデータをたくさん入れることができました。ぜひとも麻雀の基本をマスターし、かつそれを応用してデータと違う選択もできるようになっていただければと思います。

著:梶本 琢程(@takutei)みーにん(@TracesofaDream
単行本:1,620円
 

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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