麻雀ウォッチ

日本最大級の麻雀専門ニュースサイト!プロ雀士やイベントの情報をはじめ動画やマンガ・アニメ、アーケードゲーム情報まで麻雀関連の事柄全てを網羅します

学生麻雀連盟
ネマタの戦術本レビュー第1214回「『麻雀「超コスパ」上達法』編 その3 著:金太賢」

ネマタの戦術本レビュー第1214回「『麻雀「超コスパ」上達法』編 その3 著:金太賢」

CABO求人麻雀BarWatch
ネマタの戦術本レビューとは
  • 『ネマタの戦術本レビュー』は、麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者・ネマタさんによる戦術本レビューです。
  • ご意見・ご感想がありましたら、お問い合わせフォームから送信してください。
  • 第1回から読みたい方は、目次からご覧ください!

当レビューは書籍の内容に関するネマタ氏が当書の回答に異論があるもの、追記事項があるもの、または更に掘り下げたい部分等を取り上げます。姿牌、局面については書籍を購入してご確認下さい。

▼書籍版



▼Kindle版

第2章 攻めを覚えたら次に取り組むこと

超コスパ戦術,08

「何待ち」かを当てる問題は言わば算数ドリル。算数と言うと簡単そうに聞こえますが、我々は算盤の名人に暗算では歯が立ちません。単に待ちが分かるだけと、素早く待ちを見出せるでは大違い。素早く待ちを見出せる人ほど、脳のリソースを他の判断に回すことができます。

超コスパ戦術,09

いわゆる「変則多メンチャン」の形。変則多メンチャンとは、リャンメン、カンチャン、ペンチャン、シャンポン、タンキの基本5種から2種以上を組み合わせて複数の待ちを構成する形のこと。4枚形はいずれもタンキを含み、「3+1枚」の形になっています。

タンキ待ちを含むということは他にアタマが無いということ。他にアタマがある場合は待ちとして残りません。そのため、「変則多メンチャンの形」の価値が下がり、他の牌より優先して切ることも増えます。

超コスパ戦術,10

7枚形もパターン⑰を除いてタンキを含み「3×2+1」の形。他にアタマがある場合は残さないことも増えます。

また、アタマが無い場合も、「変則多メンチャン」になりそうな形を残した方が良いかと言われると案外そうでもありません。麻雀はリャンメン待ちが残りさえすれば高確率(中盤で先制リーチを打つ想定で約60%)でアガれますが、どんな多メンチャンでも100%アガれるわけではありません。変則多メンチャンの形を残してリャンメンを落とすと多くの場合テンパイ率が下がるので、トータルではリャンメンを残す方がアガリ率が上回ることが多いのです。

唯一の非タンキ形であるパターン⑰もリャンメンより1枚少ないうえに平和がつかないので、リャンメンとの比較ならリャンメンを残すことが多いですね。多メンチャンを見抜けるようになる必要はありますが、多メンチャンを作ることにはあまりこだわらないことをお勧めします。

麻雀「超コスパ」上達法


最短ルートで雀力がめきめき向上! これまで存在しなかった画期的な「第二の麻雀入門書」!

初心者のための戦術書をつくりたい。本書はそんな金プロの思いから生まれたものである。 「麻雀のルールを覚えた人」「これから麻雀を強くなろうとしている人」のために、最短で麻雀が強くなるテクニックを解説。絶対に押さえておきたい役作りの原則や牌効率の基本、実戦で差が出る鳴きやリーチ判断、オリの極意、さらには平均順位を押し上げるトッププロ直伝の上級テクニックまで、3ヵ月間で強者と肩を並べられるようになるカリキュラムを組んだ。
本書を読めば、最短ルートで雀力がめきめき向上! これまで存在しなかった画期的な「第二の麻雀入門書」です。

●著者プロフィール
金太賢(キム・テヒョン)
1983年1月27日生まれ、兵庫県神戸市出身。
脱サラ後に日本プロ麻雀協会4期生としてプロデビュー、A2リーグまでストレート昇級、1年後に最高峰のA1リーグへ。2017年に団体最高タイトル「雀王」を獲得すると、その勢いで「麻雀最強位」も獲得、翌2018年も「雀王」を連覇。現A1選手の中で連続在籍記録2位、降級未経験記録1位。

高い雀力と解説の分かりやすさに加え、トレードマークの派手なシャツで人気を集め、Mリーグの解説、ABEMAのRTDトーナメント、MONDOTVのモンド杯、など様々な麻雀番組でも活躍中。今最もMリーグに近いと言われるプロの1人。
普段は健康マージャン「まーすた」で麻雀の普及活動に努めている。

購入はこちら

▼書籍版



▼Kindle版

 

この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

新着記事

Return Top