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ネマタの戦術本レビュー第540回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき  その20」

ネマタの戦術本レビュー第540回「片山まさゆきの楽勝麻雀 著:片山まさゆき その20」

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Q30

 打

 ツモでカンのタンヤオドラ3ダマに受けるより、平和ドラ2の待ちでリーチできる方がよいとみて打とします。使われやすいドラそばのが上家から鳴けることよりは、自分でをツモってくることの方が多いというのもあります。上家が国士やチャンタ、マンズ以外の染め傾向でをツモったら切ってくると読めるのであればその時は打が有力そうです。

Q31

 打リーチ

 打リーチは40符3翻(一発ツモ裏込みの平均打点7200点程度)の受けが3枚()、4翻(平均8900点程度)の受けが4枚()、5翻(平均10800点程度)の受けが1枚()。平均点を計算すると約7600点となり、打ダマ(8000点)と打点は大差ありません。

 アガリ率に関しては、打リーチは通常のリャンメンリーチよりはアガリやすく(待ちは1枚多いだけだが4種もあるので他家が止めにくい)、打は残り4枚でカンチャンダマに近いとみて前者の方が高いと考えます。打点差があまりなくてアガリ率で勝ることから打リーチとします。

 いっそ打リーチとしてツモか裏で12000を狙う手もありますが、悪形に近い待ちで8巡目、ダマなら将来親のテンパイが入った時に出アガリしやすいという要素もあるので、ダマ満貫ならリーチよりはダマに分がありそうです。

 テンパイからの待ち選択問題も迷うものが多いですが、『統計学のマージャン戦術』『現代麻雀最新セオリー』に見られる昨今の研究によって、待ち選択の優劣をある程度は計算で求めることが可能になりました。実戦で迷う牌姿になった場合は、後から検証されてみてはいかがでしょうか。

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この記事のライター

ネマタ
浄土真宗本願寺派の僧侶。麻雀戦術サイト「現代麻雀技術論」の著者。
同サイトは日本麻雀ブログ大賞2009で1位に。
1984年佐賀県生まれ。
東京大学文学部中退。

著書:「勝つための現代麻雀技術論」「もっと勝つための現代麻雀技術論 実戦編

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