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ファイナル進出者4名が決定!44人の想いを乗せて【シンデレラファイト シーズン2 SemiFinal 担当記者・中島由矩】

ファイナル進出者4名が決定!44人の想いを乗せて【シンデレラファイト シーズン2 SemiFinal 担当記者・中島由矩】

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「楽しかった」「ワクワクした」「面白かった」「ドキドキした」「きれいだった」そして、「もうすぐ終わってしまうのが寂しい」。わき上がってくる感情を整理すると、このシンデレラファイトは、夏の風物詩・花火大会のようでもある。

パッと咲いて夜空に散っていった打ち上げ花火もあれば、長い時間じっくりと楽しめる線香花火もある。同様に、多くの観客から注目を集めるシンデレラがいるかと思えば、中にはアピールが控えめなシンデレラもいる。

そういえば、戦後まもなく「巨人・大鵬・卵焼き」と言われていた時代があった。これらは、大衆が好きなものの代名詞で、当時それだけ少ない選択肢に人気が集中していたことを示す。一方今は、千差万別・百花繚乱の時代。そもそも、数ある娯楽の中から麻雀を選んだ時点でマイノリティーだし、その麻雀の中でも推しの選手を探そうとすると、それがさらに細分化される。

そんな中、同じ麻雀に興味をもっている、親愛なるシンデレラファイト視聴者のみなさん、そしてこの観戦記読者のみなさん、いつもありがとうございます。今回の3半荘もめちゃ面白かったですね。ヤバかったですね。エモかったですね。

今回のセミファイナル3半荘で、ファイナル進出者4名が決定し、次回のファイナル2半荘で優勝者1名が決まる。そしてその次の週にシンデレラファイトは、ない。いやもう本当に、寂しいし、悲しいし、つまらない。思い返せばこの半年間、シンデレラファイトがある日常には、彩りがあったよなぁ。

♯1では、「こなたそ」彩世来夏が登場。

筆者は、このシンデレラファイトに出場するシンデレラたちに、そこはかとない敬意を抱いている。リスペクトしている。理由は、彼女たちのプロ活動が、常にファンとともにあるからだ。

RMU入会3年目の彩世には、個人のnoteに観戦記を書いてくれるファンがついている。

さて、ここから麻雀の内容に入っていくが、彩世が対局後の反省会で解説の綱川隆晃から指摘を受けたのは、東3局0本場、下の場面だった。

下家・成海有紗からリーチ、上家・木下遥からドラで自風の[南]ポンの仕掛けにはさまれている。ちなみに、成海のリーチは[①][④]待ち、木下の仕掛けは前巡までカン[八]だったものが、たった今カン[六]に待ち替えされたところだ。

彩世は打[六]で木下への放銃となってしまったが、ここは打[三]とスライドするのがよかった。木下目線で見てみよう。

木下は3巡前に上家から出た[三]にアクションを起こしていない。一方で、[六]については、今回のように[七][九][五]を引いての待ち替えがありうる。とはいえ、ピンズが好形変化した場合出ていくのは成海の当たり牌である[①]なので、この局について筆者としては、こなたそにツキがなかったとしか言いようがない。

♯1は木下遥が、南4局に6000オールを含む大連荘を決めてトップ逆転で終了。彩世のシンデレラファイトシーズン2はここで幕を閉じた。

一時5万点オーバーだった長谷川栞は2着になり、♯3で仕切り直すことに。

♯2には、第3期桜蕾戦優勝の廣岡璃奈が登場。

麻雀の、特に短期決戦では、実力・実績通りの結果にならないことも多い。しかしこの廣岡は、「いつも通り私らしく」の麻雀で、堂々セミファイナルまで勝ち上がってきた。

その廣岡が、結果的に敗れる原因となった放銃は、東2局0本場、下の場面だった。

自身、ピンフ・一気通貫・ドラ1の、[1][4]待ち12000点(親番)テンパイ。当然ツモ切った[五]が、

梶田琴理のタンキ待ちに刺さる。タンヤオ・チートイツ・赤・ドラドラの12000点だ。つまり今局は、12000ダマ対決だったということになる。

♯2は、新榮有理が押し切って快勝。新榮には、♯1の木下に近い印象がある。ここぞで出る強気の押しが見事にハマり、2着以下に影も踏ませない。

廣岡は、ファンに今後の活躍を約束して、会場を後にした。

♯3は、♯1から長谷川栞・成海有紗、♯2から松田彩花・梶田琴理が集結。ファイナル最後の2席を争う。

♯1では、こなたそのファンが書いたnoteを紹介したが、実は「ぴっぴ」こと梶田にもnoteに熱い文章を書いてくれるファンがいる。

この観戦記より読者が多いかもしれない永世六段さんのnoteには、最初はあまり上手くいかなかった梶田が努力で1歩1歩着実に前進している様子が、詳細に描かれている。「シンデレラ」というと、王子様と舞踏会で踊るシーンにばかり注目されがちだが、その前の灰をかぶっているところからのギャップというか、サクセスストーリーが本質だ。

梶田は、ネット麻雀の天鳳をやり込み、天鳳強者であるライバル長谷川栞とセミファイナルで同卓できるところまで来た。梶田のアンケートには「ライバルは長谷川栞」とあり、長谷川のアンケートには「ライバルは梶田琴理」と書いてある。画像の左上(赤印)に注目してもらいたい。

長谷川・梶田が、お互い一歩も譲らなかった熱戦は、長谷川トップ・梶田3着で明暗が分かれた。

梶田は、ラス目で迎えた南1局2本場、11巡目リーチが結実し、タンヤオ・イーペーコーの両方がつく高めの[6]をツモり上げて、2000/4000は2200/4200としたが、反撃はここまで。オーラスの条件を満たすことはかなわなかった。

まるで紙のような薄っぺらい可能性に、梶田が全力を傾けたツモ番なしリーチを、筆者は忘れない。もし下家の長谷川が一発で[4][7]を放銃していたら、梶田はファイナル進出4枚目のチケットを手にできるはずだったのだ。

また、結果4着になってしまった成海有紗だが、東4局1本場のリーチが実っていれば、結果は大きく変わっただろう。

成海は、イーペーコー・赤・ドラ3の[③][⑥]待ちを、なんと3巡目にリーチ。これをツモって3000/6000あるいは4000/8000にしていれば、♯3のヒロインは成海だったはずだが、アガり牌はことごとく脇に流れ、また松田彩花のスーパーセーブもあって、流局2人テンパイの1500点で終わってしまったのは痛恨だった。もしここにタイムマシンがあったら、10分戻ってダマにしたい。

昨年の大会では、オーラスにかけたリーチが物議をかもしたこともあった。

ファイナルに進出したかったことは言うまでもないが、この大舞台でセミファイナルまで勝ち上がり、しっかり戦えたことで、今後さらなる飛躍が期待できる。

ファイナル進出者は、木下遥・新榮有理・長谷川栞・松田彩花の4名に決定した。

ファイナルは、ABEMAにて、8月26日(土)19時放送開始なので、よろしくお願いします。金曜日ではなく土曜日、17時ではなく19時放送開始です。

次回Finalは8月26日(土)19時配信開始! ゲストは土田浩翔

Finalは土田浩翔がゲスト解説!
Final出場メンバー

▼ABEMAにて放送!
放送ページはこちら

※セミファイナルとファイナルはABEMAのみになります。アーカイブはプレミアム会員のみ30日間視聴可能です。Youtube配信はありません。ABEMA放送後、1週間後を目処にYoutubeにアップ予定です。

シーズン2過去対局観戦記

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