麻雀プロリーグ「Mリーグ 2018 朝日新聞ファイナルシリーズ」は3月31日に、赤坂ドリブンズ 対 EX風林火山 対 KONAMI麻雀格闘倶楽部 対 渋谷ABEMAS の対戦が行われ、赤坂ドリブンズが優勝し、Mリーグ初代王者に輝いた。
安定した成績でレギュラーシーズンを1位で通過した風林火山。ファイナルでは惜しくも準優勝だったが、来期優勝に向けての意気込みなどを語った。
ーーファイナルシリーズを振り返って
亜樹「レギュラーシーズンからのポイントを半分持ち越して、ファイナルシリーズは140ポイントくらいでスタートできて、ポイント自体の下降はなかったんですけれども、それ以上にドリブンズが独走状態になってしまったので、そこに追いつけなかったという印象です。でもチーム自体の成績は安定していたかなと思います。もうちょっと長期だったらという気持ちは若干残りますね。」
滝沢「相手チームの出場選手の予想があまり当たらなかったこともあって、得意不得意が出てしまい、それが1位ではなく、2位である理由の1つかなとは思います。」
勝又「レギュラーシーズンはレギュラーシーズンの戦い方、ファイナルシリーズはファイナルシリーズの戦い方を3人それぞれが出来て、かなりいいところまではいけたかなとは思います。ですが、安定感のある麻雀は得意かもしれないですけれども、突き抜ける麻雀という部分では、足りないところがあったのかなと。良く言えば、来期に向けての良い課題ができたのかと捉えています。」
ーーこの半年間で印象に残ったことは?
亜樹「シーズン中に3人とも誕生日が重なって、チーム皆で祝いながら、より結束力が強まったなと感じました。」
滝沢「他のチームの良いところなどの意見が一致していて、3人の麻雀観が似てるのを改めて感じました。」
勝又「麻雀観が似てるから出来る話があったり、麻雀における課題を乗り越えていくための前向きな検討などができたことです。」
ーー来期はどういった形で優勝を目指す?
亜樹「今シーズン、当たり前ですけど優勝を目指して頑張ってきたんですけれども、結果が伴わなかったということで、準優勝は準優勝として受け入れ、優勝に向けてどこを改善していくべきか、あとは各々の雀力を上げることが優勝に繋がると思うので、そこを強く意識して、来シーズン挑みたいなと思います。」
ーー来期に向けて、具体的にやろうと思っていることは?
亜樹「レギュラーシーズン中も3人で練習をしていたんですけれども、その時間をもっと増やそうと、表彰式が終わってすぐに決めました。その他にももっとやれることがあると思うので、3人で探していきたいと思います。」
滝沢「あと、もっと相手チームの研究をしないとと思っています。打牌が対相手チーム用になってなかったので、もう少し意識したいです。」
勝又「麻雀というゲーム性を考えたときに、正解が全てわかる人、完璧な人っていないと思うのですが、その中で日々選手全員が成長している、そういったところにより敏感になっておくべきだったと思っています。なので細かい技術面の研鑽は当然ながらも、相手のポイント状況でどこまで精神的にのびのび打てているのか、追い込まれているのかなどの状況を把握することも、具体的な対策をしていくべきだと考えています。」
表彰式終了直後に、来期優勝への課題を考え、具体的な対策を練る風林火山。今3人が持つ”安定感のある麻雀”に”突き抜ける麻雀”が加わったとき、侵掠すること火の如く、「風林火山」となるのだろう。来期、優勝の御旗を掲げる3人が見られる事に期待が高まる。
EX風林火山を応援してくださった皆様
— EX風林火山 (@EX_Furinkazan) 2019年3月31日
8月のドラフト会議で最高の選手たちと出会い、皆様とともに駆け抜けた10ヶ月でした‼️
麻雀は非情です。。。
結果が全ての競技に身を置く選手たちを心より尊敬します。#Mリーグ #EX風林火山 #勝又健志 #二階堂亜樹 #滝沢和典 #麻雀 pic.twitter.com/uv23HCM6oj
ファイナルシリーズ 最終成績
レギュラーシーズン 個人賞
・個人スコア
1位:多井隆晴(ABEMAS)476.3pt
2位:滝沢和典(EX風林火山)314.8pt
3位:佐々木寿人(麻雀格闘倶楽部)228.3pt
・平均打点
1位:茅森早香(フェニックス)7,873点
2位:鈴木たろう(ドリブンズ)7,638点
3位:滝沢和典(EX風林火山)7,414点
・4着回避率
1位:滝沢和典(風林火山)0.90
2位:二階堂亜樹(風林火山)0.88
3位:多井隆晴(ABEMAS)0.85