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麻雀観戦記者 鈴木聡一郎 「ニュースがライバル。そう思って書いてます」【マージャンで生きる人たち 第15回】

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麻雀を覚えたきっかけは?

「15歳、高校一年の頃。ルールは祖母に教わりました。それからは祖母と両親と家族麻雀。ルール以外のことはすべて親父に教わりました。私の対局映像を見ては、あそこであの牌を切ってはダメだなんていまだに言われています。それがまた的確で、競技麻雀をわかってるなって感じ(笑)。親父からは好きな役や牌は作るなとも言われています。それだけで麻雀が偏るから、絶対ダメだって。まさに家訓ですかね(笑)。親父は学生のときに飯田正人永世最高位と何回か麻雀したことがあったらしいんです。僕が大学に入学するとき、東京行ったら飯田正人っていう麻雀プロとは麻雀しておいたほうがいいよ。強いから。親父にそう言われたんで、入学と同時に飯田さんがゲストのお店に遊びに行きましたね」

 

観戦記者として、選手として。その原動力とは?

「麻雀を知ってもらいたい。その思いが原動力なのかもしれません。対局映像が飛躍的に増えている今こそ、麻雀人口の裾野を広げる絶好の機会。裏を返せばまさに正念場だと思っているので、危機感を持って取り組んでいます。特に、最も幅広い視聴者が観るAbemaTV麻雀チャンネルの視聴者を増やすことが、他のメディアの視聴者を増やすことにもつながると思うので、最も尽力したいことですね。あと、現在発売中の書籍『迷わず強くなる麻雀』(鈴木たろう 著/鈴木聡一郎 編)も裾野を広げる取り組みのひとつです。この本は、迷いのある初級者や伸び悩んだ中級者に対するフォローを強く意識した内容に仕上げています」

 

観戦記者を目指す人に向けて

「もっともっと若い人にどんどん入ってきてほしい。対局数に比例し、観戦記の場も確実に増えています。こんなにチャンスが増えたのに、若手プロたちからは自信が無いとか、文章力が無いといった話をよく聞きます。でもとにかくやってみることです。僕がそうだったように、やっているうちになんとかなるものです。今後は経験を生かし、観戦記者になりたい人を支援することにも力を入れていこうと考えています」

「また麻雀プロを名乗る以上は『打つ』『書く』『話す』、このすべてが出来ないとダメだと感じています。多くのプロは『打つ』から入ります。僕の場合は『書く』から入り、今は『話す』ことに挑戦しています。『打つ』は後回しになっていますが(笑)。多井隆晴プロ(RMU)や村上淳プロ(最高位戦日本プロ麻雀協会)、瀬戸熊直樹プロ(日本プロ麻雀連盟)らトッププロと呼ばれる人たちは、『打つ』『書く』『話す』が全て超一流です。でも僕はこの三拍子がそろっていないので心底プロとは言えません。『書く』では少しだけ彼らに近づいてきたのかな、というぐらいですね」

 

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「打つ、書く、話すを磨き、全団体の観戦記を書くことが出来たらいいなと思っています」

 

今後の目標は?

「さっきも言ったように、やはり観戦記者になりたい人を支援したいですね。ブログやSNSでもノウハウを公開しています。やり方は人それぞれだとは思いますが、一つの手法として参考になれば幸いです。もちろん選手として、日本でも世界でも結果を出すことが目標であることは言うまでもありませんが」

 

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オーストラリアで開催された『Mahjong Masters 2016 Sydney決勝戦』では第3位に入賞(写真提供:麻雀豆腐)

 

インタビューを終えて

控えめ藤田の3分間クッキング!」「仕掛け屋小林の意外な!?国士無双!」。これらはRTDリーグ2017観戦記の見出し。列挙しただけで、対局内容を予測できる。しかも麻雀をあまり知らない人に対しても目を引きやすいフレーズ。放映されない思考のルーツやルーティンを伝えてこその観戦記と語る鈴木さん。さらなるステージでの活躍が待ち遠しい。

インタビュー・文責:福山純生(雀聖アワー) 写真:河下太郎(麻雀ウオッチ)

◎鈴木聡一郎の今夜もツクねん
http://luckytsukunen.blog.fc2.com

◎鈴木聡一郎ツイッター
https://twitter.com/tsukunenn

◎最高位戦日本プロ麻雀協会
https://saikouisen.com

 

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