2021年まで「麻雀ウォッチ シンデレラリーグ」として行われていた本大会は、2022年から装いも新たに「シンデレラファイト」と名称を変えて開催されることとなった。そして、変わったのは大会名だけではない。出場者の顔ぶれはさらにフレッシュとなり、4着が即失格のサバイバル方式を採用。1試合たりとも気を抜けない大会となった。試合は5月20日から毎週金曜日、7月22日まで行われる。そんな「シンデレラファイト」をより深く楽しめるよう、本記事では大会概要や出場選手を紹介していこう。
目次
麻雀ウォッチ シンデレラファイトとは
前身の大会「麻雀ウォッチ シンデレラリーグ」の歴史
まずは、シンデレラファイトの前身といえる大会である「麻雀ウォッチ シンデレラリーグ」について簡単に振り返っていこう。なお、参加人数などの大会フォーマットは毎年変更されたが、対局に関するルールについて大きな変更は行われていない。
2017年
新進気鋭の女流プロ20名が、赤あり・アガり連荘・時間打ち切りというスピード勝負必至のルールで激突した本大会。全4節20戦のリーグ戦から16名が準々決勝進出、ポイント持ち越しのまま準々決勝と準決勝が4戦ずつ行われ、4名が決勝へ。ポイントをリセットして行われた決勝は4戦中3回ものトップを取った中山百合子(協会)が制し、初代女王の座をつかんだ。
2018年
参加女流プロは昨年の20名から24名に拡大。各8名ずつ3つのブロックに分かれ、予選を全12回戦で争った。各ブロックの上位2名とプレーオフを勝ち上がった2名が準決勝へ。ポイントは持ち越さず、8名が2卓に分かれて2回戦を戦い、上位2名ずつが決勝進出。迎えた決勝では当時プロ1年目の山本ひかる(RMU)が初戦から3連勝と驚異的な強さを見せ、見事に優勝を果たした。
なお、この大会は「シンデレラリーグ2018」と銘打ってはいるが、決勝が行われたのは2019年の4月。次回は2020年大会となった。
2020年
16名が2つのブロックに分かれ、予選を2節8半荘で争った本大会。各ブロックの1位はそのまま決勝進出、2位から5位が順位に応じたプレーオフに進み、残り2名の決勝進出枠を争った。決勝は白熱した試合となり、ほとんどの選手に現実的な優勝条件が残る展開に。激闘の結果、梅村日奈子(麻将連合)が接戦を制し、見事に優勝を果たした。
2021年
2021年大会は、予選からの出場者とシード選手を加えると30名を超える大規模な大会となった。その分、一次予選から決勝まで累計して全16回戦という短期決戦に。決勝では過去の優勝者2人によるデッドヒートが繰り広げられ、中山百合子が梅村日奈子プわずかに上回り優勝。3大会ぶり2度目の戴冠となった。
「麻雀ウォッチ シンデレラファイト」はこう変わった!
シンデレラリーグが「麻雀ウォッチ シンデレラファイト」に生まれ変わり、大会名だけでなく、大会システム自体が大きく変更された。まず、2nd Stageでは三人麻雀が採用された。1st StageとSemiFinal以降は四人麻雀だが、三人麻雀が採用される大会は珍しく、各選手の対応力が試されることとなるだろう。
数ある変更点でも注目したいのは、「負けたら即敗退」という極めてシビアなルールだ。1戦ごとに脱落者が生まれるため、1試合の重みがこれまで以上に増すだろう。加えて、トップを取れば次節をスキップできるルールも追加された。メリットの大きいトップを狙って果敢に攻めに行くか、4着にならないよう守りを固めるか、各選手の立ち回りに注目だ。
また、新進気鋭の女流選手の魅力を存分に引き出す会場のセット、オープニングムービーなど様々な面を刷新。視聴者にも大好評だ。
「麻雀ウォッチ シンデレラファイト」大会日程・予選結果
■予選(4人麻雀)
3月18日(金)
■1st Stage(4人麻雀)
5月20日(金)Day1
5月27日(金)Day2
6月3日(金)Day3
6月10日(金)Day4
■2nd Stage(3人麻雀)
6月17日(金)Day5
6月24日(金)Day6
■敗者復活戦(4人麻雀)
7月1日(金)
■Semi Final(4人麻雀)
7月15日(金)Day7
■Final(4人麻雀)
7月22日(金)Day8
予選・1st Stage・2nd Stageは麻雀プロ団体Liveチャンネル(YouTube、OPENREC)と麻雀スリアロチャンネル(ニコニコ生放送)で、SemiFinal・FinalはABEMAで全試合が生配信される予定だ。
実況:日向藍子(最高位戦・渋谷ABEMAS)
解説:綱川隆晃(協会)
公式サポーター:松田麻矢(最高位戦)
「麻雀ウォッチ シンデレラファイト」予選の結果
2022年3月18日に、シンデレラファイト本選出場者を決める予選が行われた。半荘4回とプレーオフ1半荘の模様はニコ生・OPENREC・YouTube(アーカイブはメンバー限定)で配信され、予選出場者は以下の通りだ。
石田綾音・橘あづさ・夏目ひかり・成海有紗・羽月・みあ・皆実絢音・めい・桃瀬古都(協会)
小條薫・春原夕香・長田美雪(RMU)
4回戦を終え、トータルポイントトップの高島芽衣が一足先に本戦出場決定。10位以下の選手はこの時点で予選敗退となった。2位から9位の選手8人が5回戦目を戦い、8人の中で5戦のトータルポイント上位3人が予選突破となった。最終結果は以下の通り。
プレーオフの結果、成海有紗・羽月・羽月まりえの3名が予選通過となり、高島芽衣を加えた4名が5月20日開幕の「麻雀ウォッチ シンデレラファイト」本戦に出場することとなった。
「麻雀ウォッチ シンデレラファイト」本戦の結果
■1st Stage(4人麻雀)
5月20日(金)Day1
5月27日(金)Day2
5月30日(月)緊急予選会
参加メンバー補充の為の緊急予選会が開催。RMU所属の旭茅乃が本戦への出場権を獲得した。
6月3日(金)Day3
6月10日(金)Day4
■2nd Stage(3人麻雀)
6月17日(金)Day5
6月24日(金)Day6
■敗者復活戦(4人麻雀)
7月1日(金)
■Semi Final(4人麻雀)
7月15日(金)Day7
■Final(4人麻雀)
7月22日(金)Day8
Finalには三浦ももこ、陽南まこ、柚月彩那、菅野真由が進出した。
1戦目、2戦目にオーラスでの逆転でトップとなった三浦が3回戦でもトップを取りきり3連勝で完全優勝を手にした。
「麻雀ウォッチ シンデレラファイト」本戦出場選手24名はこちら!
それでは、リニューアルした「麻雀ウォッチ シンデレラファイト」の本戦に出場する24人の選手を紹介していこう。
相川まりえ(あいかわ・まりえ)選手
SNSにアップされる自撮り写真が大人気の「自撮り最高位」として知られる相川。女流最高位決定戦への出場も果たした確かな実力を、今大会でも発揮できるか。
愛称 |
まりえってぃ |
所属団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
5年 |
SNS |
旭茅乃(あさひかやの)
福岡県飯塚市出身 RMU 中学生の頃から麻雀プロに憧れがあり、今年夢を叶えた。次の目標はMリーガー
愛称 |
どんちゃん |
所属団体 |
RMU |
プロ歴 |
2ヶ月 |
SNS |
彩世来夏(あやせ・こなつ)選手
普段は麻雀プロとキャバクラ嬢の二刀流で、料理もプロ級の腕前という多くの顔を持つ彩世。自団体のリーグ戦では初年度で昇級を決めるなど、麻雀でも目下成長中の注目株だ。
愛称 |
こなたそ |
所属団体 |
RMU |
プロ歴 |
1年 |
SNS |
小倉ゆさ(おぐら・ゆさ)選手
麻雀界でコスプレといえば、今や小倉ゆさの名前を真っ先に挙げる方も多いだろう。シンデレラファイトにおける対局でも、コスプレ同様変幻自在の立ち回りに期待したい。
愛称 |
ゆさぴょん |
所属団体 |
RMU |
プロ歴 |
2年 |
SNS |
梶梨沙子(かじ・りさこ)選手
各所で飲みっぷりの良さに定評がある梶。酒好き麻雀女子として売り出し中のYouTubeは、先日チャンネル登録者数が1万人を突破。シンデレラファイトでも難関を突破して、王者の称号を獲得したいところだ。
愛称 |
かじりさ |
所属団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
3年 |
SNS |
梶田琴理(かじた・ことり)選手
競技かるたの世界から麻雀プロに転身、という変わった経歴を持つ梶田。シンデレラファイトでも持ち前の攻撃的な麻雀で「ちはやふる」(勢いが激しい)対局を見せられるか。
愛称 |
ぴっぴ |
所属団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
3年 |
SNS |
加藤利奈(かとう・りな)選手
いくつもの仕事を掛け持ち、地元宇都宮と東京を往復してプロ活動を続けるパワフルウーマン。シンデレラファイトでも「ガンガンいこうぜ」の麻雀で優勝を狙う。
愛称 |
カトリーナ |
所属団体 |
日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
3年 |
SNS |
小西雅(こにし・みやび)選手
カメラマン・デザイナー・動画編集者と、麻雀以外の分野でも幅広い才能を見せる小西。シンデレラファイトでは本業の麻雀で、その才能を遺憾なく発揮してくれるだろう。
所属団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
2年 |
SNS |
篠原冴美(しのはら・さえみ)選手
麻雀プロであると同時にグラビアアイドルとしても活躍中の篠原。「RTD Girls Tournament 2021」では見事決勝に進出した。過去には「シンデレラリーグ」にも参戦しており、今大会でリベンジを果たしたい。
愛称 |
さみぃー |
所属団体 |
日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
5年 |
SNS |
菅野真由(すがの・まゆ)選手
アイドルから麻雀プロへと転身した経歴を持つ菅野。先日行われた麻将連合主催の第13回μレディースオープンでは見事優勝し、念願のタイトルを獲得。勢いそのままにシンデレラファイトでも旋風を巻き起こせるだろうか。
愛称 |
まゆゆ |
所属団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
3年 |
SNS |
高島芽衣(たかしま・めい)選手
麻雀プロとタレントの二刀流で活躍中の高島。3月の予選会では2位以下を大きく引き離し、見事1位通過を果たした。サウスポーから繰り出す大物手が本戦でも炸裂するのか注目だ。
愛称 |
めいちゃ |
所属団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
1年 |
SNS |
椿彩奈(つばき・あやな)選手
タレントとして多くの麻雀番組に関わってきた経験を持つ椿。プロ入り後初の配信対局で大三元を和了った椿は、シンデレラファイトにおいても何かを起こしてくれるに違いない。
所属団体 |
日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
1年 |
SNS |
成海有紗(なるみ・ありさ)選手
麻雀だけでなく、見事なプロポーションでも売り出し中の成海。急増するファンの応援に、「シンデレラファイト」の結果で応えたいところだ。
所属団体 |
日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
2年 |
SNS |
西川莉子(にしかわ・りこ)選手
コロナ禍で女優の仕事に行き詰まるも、麻雀プロという新たな道を切り開いた西川。そんな西川が導き出すシンデレラファイト優勝への道筋に注目だ。
所属団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
2年 |
SNS |
長谷川栞(はせがわ・しおり)選手
猛者がはびこるオンライン麻雀『天鳳』で「九段」という高い実力を誇る長谷川プロ。天鳳で磨いた麻雀の腕をシンデレラファイトでも発揮できるか。
愛称 |
しーたん、ごるはむ |
所属団体 |
日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
3年 |
SNS |
羽月(はづき)選手
予選では高打点連発のアガりで注目を浴びた羽月。対局外ではその見事なプロポーションにも注目が集まった。大きく狙って高打点を目指す、羽月のスケールの大きい麻雀に期待だ。
愛称 |
はーちゃん、はじゅたん、はじゅき |
所属団体 |
日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
2年 |
SNS |
陽南まこ(ひなみ・まこ)選手
癒し系麻雀プロとして雀荘のゲストで引っ張りだこの陽南。落ち着いて限られたチャンスをものにする雀風で、虎視眈々とシンデレラファイトの王座を狙う。
愛称 |
まこ、まこちゃん |
所属団体 |
日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
2年 |
SNS |
三浦ももこ(みうら・ももこ)選手
2021年のプロデビュー以降、着々と人気を上げている三浦。2022年3月をもってRMUから日本プロ麻雀協会に移籍した。心機一転した三浦がシンデレラファイトで輝けるか注目だ。
愛称 |
三浦 |
所属団体 |
日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
2年 |
SNS |
美咲優菜(みさき・ゆうな)選手
177cmという抜群のスタイルを誇る、麻雀界の高身長No.1女流美咲プロ。和久津晶プロ(連盟)を彷彿とさせる、攻撃に重きを置くスタイルでシンデレラファイト優勝を目指す。
愛称 |
みさきっち、みさきち |
所属団体 |
日本プロ麻雀連盟 |
プロ歴 |
5年 |
SNS |
望月涼香(もちづき・りょうか)選手
物腰柔らかなオトナ女子の魅力で人気上昇中の望月。安定した守備と思い切りの良い攻撃とのメリハリがある麻雀に注目だ。
愛称 |
りょかぴ |
所属団体 |
RMU |
プロ歴 |
3年 |
SNS |
矢神ゆの(やがみ・ゆの)選手
現役大学生プロから一転、OL麻雀プロという新しいステージに入った矢神。シンデレラファイトでも、自慢のアグレッシブな雀風で優勝を目指す。
愛称 |
ゆの |
所属団体 |
日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
4年 |
SNS |
山田佳帆(やまだ・かほ)選手
今回参加する選手の中で、プロ歴が最も長い選手となる山田。本人もラストチャンスのつもりで戦うと語っており、不退転の決意に期待せずにはいられない。
愛称 |
かほぴ |
所属団体 |
最高位戦日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
7年 |
SNS |
山本亜衣(やまもと・あい)選手
声優界からの新たな刺客がシンデレラファイトに登場。弓道で培ったストイックな精神は、大舞台でも山本を後押しするはずだ。
愛称 |
らぶたん |
所属団体 |
日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
1年 |
SNS |
柚月彩那(ゆづき・あやな)選手
麻雀プロとしてはデビューしたばかりだが、グラビアアイドルとして8年のキャリアを誇る柚月。アイドル活動の中で培った度胸を、シンデレラファイトという大舞台で存分に発揮したい。
愛称 |
ゆづパイ |
所属団体 |
日本プロ麻雀協会 |
プロ歴 |
1年 |
SNS |
激闘必至のシンデレラファイトを見逃すな!
「麻雀ウォッチ シンデレラファイト」では、たった1試合負けただけで大会から去らなければならないという、非常に厳しいルールが採用された。プロ対局ではなかなか見られない三人麻雀が行われる点も、多くの麻雀ファンにとって興味深いところだろう。今後の活躍が期待されている若手女流プロが出場するシンデレラファイト。是非ともあなたの推し選手を見つけて、5月20日より始まる本大会を見逃さないようにしていただきたい。